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mar. 10 janv. 2006

SAYURI

 映画を観る前から前評判などあまり気にしませんが、いやでも耳や目から入ってくることがあります。
 すなわち、今年のお正月映画は両極端な作品が3作並んでいます。おっそろしく評判がよい『キングコング』と、おっそろしく評判が悪い『男たちの大和』と本作。
 ということで、まずは悪評高い『SAYURI』を鑑賞。

 結果的には、そんなことは決してない、なかなかの作品と評価しました。
 とはいうものの、もちろんあくまでも外人が見た日本観に基づく作品という前提があってのこと。いちいちツッコミを入れればきりがありませんが、これが日本映画ならば噴飯ものといっていい作品です。

 こういう作品の鑑賞においては、稚拙な考証にヒンシュクすることではなく、外国人が日本をどのように見ているのか、ないしは外国人は日本のどのようなところに関心を抱いているのかがポイントでしょう。
 そういった点ではこの作品、古色蒼然としています。ゲイシャ・スモウ・温泉など、まるで三十年以上前の日本観という感じ。ないものといえばフジヤマくらいか(さすがに京都が舞台でありながらフジヤマを観望できるような荒唐無稽な作品にはなっていませんでしたけど)。
 ある意味では、こういったイメージというものはそう簡単に変るものではないのかもしれません。

 そして字幕を避けて、現地語(日本語)を使わずほとんどを英語でしゃべらせるというのもいかにも古い。
 アメリカ人が字幕を嫌うのは有名で、かつては外国を舞台にした映画でもすべて英語でした。そのなかには『サウンド・オブ・ミュージック』(オーストリア)、『ベン・ハー』(ローマ)、『戦争と平和』(ロシア)など歴史的名作といわれている作品でさえ現地語は使われていませんでした。
 現在でもあまり事情は変っていませんが、『ラスト・サムライ』が日本語作品であったように、かなり外国語作品が増えています。

 余談ながら、このきっかけは十五年ほど前の『ダンシング・ウィズ・ウルブス』ではないかと個人的には考えています。
 3分の1近くにおよぶネイティブ・アメリカンの会話をすべて字幕で通したかの大傑作は、当時は興行的にはそうとうの冒険と賞賛されました。

 しかしながら、これらの作品は外国が舞台とはいっても、アメリカ人俳優が演ずる作品ばかり。
 外国人(日本人や中国人など)俳優に英語をしゃべらせた作品ともなると、きわめて珍しいのではないでしょうか。

 また第二次大戦前後の京都と思われる地を舞台にしているとはいますが、そこはさすがにアメリカ作品。原爆はもちろん戦争の悲惨さや戦災で焼け野原となった大阪の街などは一切登場しません。
 それどころか、登場人物の誰一人として戦争の犠牲者がでなかったのも面白いところです。

オフィシャルサイト

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Commentaires

TBをありがとうございました。

見る前から心構えはできてたので。
ラストサムライがひどかったので、武士道・・私もよくわからないけど、そんなに薄っぺらいもんじゃないよ・・汗
そんな訳?で、落胆もしませんでした。笑
いつか、ハリウッドもほんとうの日本文化を知ってくれるだろうと期待して。笑

Rédigé par: あいり | le mar. 10 janv. 2006 à 11:30

こんにちは。
確かに、評判は7対3くらいで悪いですね。
原作がアメリカ人ですから、その時点でけっこう感服していたので、ロブ・マーシャルはその流れを描いていると思うので、よかったと思っているのですが。。。ちょっと自信なし。

Rédigé par: foo | le mar. 10 janv. 2006 à 10:23

TBありがとうございます!

SAYUYI、やっぱり評判は悪かったのですね。
私は結構楽しんで観ました。
あくまでもハリウッド映画として・・・。

でも、外国人が観ると、これが日本だと思ってしまうんでしょうね・・・。

Rédigé par: あきのそら | le mar. 10 janv. 2006 à 09:33

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