姿三四郎 ■黒澤明クロニクル~ 1
記念すべき黒澤明デビュー作ですが、同時に自分が今まで観た黒澤明作品の中で、もっとも感想の書きづらかった作品でもあります。
デビュー作らしく、黒澤のあらゆる可能性を秘めている……戦いのシーンがすべてパターンが異なる……主人公が"悟り"をひらくシーンが見事……等々。
この作品に対しては、いろいろな識者がいろいろなところでいい尽くされた感があります。これらの感想には賛同する一方、それ以上気のきいた感想も浮びません。
黒澤作品はその後の映画やテレビドラマに影響を与えた作品が少なくありません。
『野良犬』は刑事ドラマの嚆矢となりましたし、『隠し砦の三悪人』は『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』の原型。『用心棒』は合法非合法を問わず(?)リメイクされ続けています(正式なリメイクであるブルース・ウィリス主演作『ラストマン・スタンディング』や、クリント・イーストウッド出世作であり、盗作騒ぎとなった『荒野の用心棒』など)。
しかし『姿三四郎』については何もいわれていないものの、今から思えば香港映画を初めとするマーシャルアーツ作品に多大な影響を与えたといえるでしょう。こういうことがあまり指摘されていないのが不思議。
最近でも『SPIRIT スピリット』など、この戦時期の作品の影響を非常に感じさせる造りとなっていました。









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