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mar. 16 mai 2006

ニュー・ワールド

 素晴しい映像、そして抑制された音楽と、きわめて繊細かつ緻密に創りあげられた映像詩です。
 あれほどまでに完成度の高かった『シン・レッド・ライン』にひきつづき、まさかこれほどの作品を送り出してくれるとは予想にもしていませんでした。
 この作品を観ていると、あの傑作だった前作さえ、この作品のための準備ではなかったかと思わせるほどのものがあります。

 ストーリーはどことなくぎごちなく感じられるところもあります。
 しかしこの映画にとってストーリーは単に詩を奏でるための伴奏にすぎません。この作品に登場する2つの恋愛もそうですが、前半のすさんだ戦乱も、後半の高貴な詩情を高めるための引き立て役にすぎません。

 最初は『ダンス・ウィズ・ウルブス』をリメイクしたような作品であるかのように感じましたが、中盤からまったく独自の作品が展開されます。
 ケビン・コスナーの名作のように、ネイティブ・アメリカンとの軋轢や対立を真っ正面から扱うわけではなく、あくまでも作品の舞台でしかありません。
 ディズニー版『ポカホンタス』は未見ですが、後半はまったく違う展開になるらしいですが、もっともなことでしょう。
 これこそがテレンス・マリックの世界であり、
 まちがいなく今年観た映画の中でも屈指の傑作となるでしょう。

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Commentaires

>にらさん

過分なお誉めにあずかりありがとうございました。
ストーリーだけでなく、風景描写までもがこの上ない美しさで、まことに希有な作品でした。
しばらくしてから、もう一度劇場であらためて鑑賞したい作品です。

Rédigé par: クリシェ | le ven. 19 mai 2006 à 20:17

映画に負けず劣らず、美しい文章ですね。

ウソをつくことを知らなかったインディアン娘が、未知の言語だった英語を習得するや、我々の耳に彼女の心の声が「英語として」聞こえ始め、しかも、行動とは裏腹な心情が静かに語られる後半は、心締めつけられる美しさでした。

てなわけで、TBありがとうございました。

Rédigé par: にら | le ven. 19 mai 2006 à 13:37

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