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ven. 15 déc. 2006

ストロベリーショートケイクス

 今年観た映画の中でも、印象に強く残った部類にはいることはまちがいありませんが、さりとて具体的にどういうところがよかったかといわれると回答に窮します。
 しいていえば物語全体に亘る雰囲気でしょうか。

 4人の若い女性の生き様を描いたオムニバス映画。
 とはいっても、里子(池脇千鶴)は秋代(中村優子)がデリヘル嬢として働いている店の受付係。塔子(岩瀬塔子)はちひろ(中越典子)の同居人というように、主に二組に分れ、そしてそれぞれがある程度ばらばらに行動していました。
 この二組の接点は、里子が勤めるようになったラーメン屋にちひろが来店するところくらい。それも里子が不在の時に訪れただけ。
 あと、この物語のあとで4人が顔を合わせることになりますが、その直前に幕がおり大胆にばっさりと切捨てられているところが編集の妙でした。

 なかなかの名演ぞろいの4人の中でも、やはり池脇千鶴が一頭地抜いていたかとも思えますが、反面彼女の描かれ方が他の3人と比べ少し違和感が感じられたことも否めませんでした。
 他の3人はあえて内面に踏込まず行動だけで描写していましたが、彼女だけはモノローグを含め内面を描こうとしていましたし、またやや戯画的に描いていたことも作品のトーンに合わないような気がしました。

 本作を観ていると、とっぴな比較かもしれませんが『かもめ食堂』とまさに対極にある映画といっていいかもしれません。

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