虹の女神
岩井俊二プロデュース作ということで、見逃してはならぬと公開終了直前にスケジュールを無理して駆け込みました。
まさにぎりぎりセーフという感じ。予想をはるかに上回る情感にあふれた作品で、これを見逃していたら一生の悔いになったのではないかと思いたくなるほどの作品でした。
実質的に岩井俊二監督ないしは岩井俊二色のかなり強い作品ではないかと期待していましたが、まさにそのとおりでした。
キャストとして、市原隼人、蒼井優、相田翔子などといった岩井作品ではおなじみの顔ぶれが揃っているばかりではありません。
たとえば、作中で描かれていた映画撮影のシーンの中で、エキストラが地を這いずるシーンは『花とアリス』そのまま(蒼井優がオーディションを受けるシーン)ですし、作中にかすかに漂う独特の死生観はまさに『Love Letter』や『スワロウテイル』のそれを感じさせます。
しかしとりわけ、音楽の使い方はまさに岩井俊二ワールドそのものです。オリジナル曲に満ちあふれる中に有名曲(通俗名曲といってもいい)をそっと置く手法はまさにお家芸。
『Love Letter』での松田聖子「青い珊瑚礁」、『スワロウテイル』での「マイ・ウェイ」、『リリィ・シュシュのすべて』でのドビュッシー「アラベスク第1番」等がまさにそれですが、この作品でも「木星」を中心としたホルストの組曲「惑星」の使い回しは絶妙そのものです。
「木星」は「ジュピター」として数年前カバーされ大ヒットしたことから、もはや手あかにまみれた曲といっていいでしょうが、その原曲をあえてぶつけてきたのは、そうとう思い切った試みです。
智也があおいの家に駆けつけるシーンでいきなりこの曲が流れてきたのを耳にして、場違いではないかと訝しみました。ところがこれが伏線となり、最後の8mm上映のシーンで「惑星」の他の曲をみごとなアレンジでつないでいるBGMが、とてつもなく効果的に使われていました。
『Love Letter』の系譜に属する作品ですが、あの作品では中山美穂の最後の一瞬の表情にすべてを賭けていますが、本作では虹の河川敷・部室・屋根の上・8ミリ上映と少しずつ情感を盛り上げ、そして最後の手紙と札の指輪の発見でほのかなクライマックスに達する手法は、また異なる感動を覚えさせてくれます。
そして、智也があおいの指に一万円札の指輪をとともに手を握りながら空を見るシーンの美しいさはこの上ありませんでした。
正直申しあげて、上野樹里などこれまでほとんどノーマーク状態でした。世評は高くコメディに強いことは認めるものの、地味な印象が強かったため、なぜこれほどまでに評価されるのか不思議に思っていたくらいです。
しかしながらこの作品で、彼女の実力を十二分に知らしめられました。彼女であればこそここまで情感の漂う作品に仕上げられたものといっていいでしょう。
まさに彼女にとって一期一会の作品といっていいかもしれません。
また今回はワキに廻った蒼井優も、文字通り能のワキ方のように映画に微妙な彩りを与えていました。
技術的なものについてはともかくとして、とにかく理屈なしにただただ感動を覚えた一作でした。
例年になくハイレベルだった今年の日本映画の中でも最高の作品であるばかりでなく、自分にとってこの作品、過去何百本と観てきた映画の中でも、特別の作品となりました。そしてこれからも、本作にまさる作品などおそらく数えるほどしか見いだせないのではないかという気がします。
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Voici les sites qui parlent de 虹の女神:
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(06年11月鑑賞) 「青春って切ないです。ビターです。でもそれが青春。正直好き... [Lire la suite]
Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 03:57
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『虹の女神 Rainbow Song』鑑賞レビュー!
大切な人の存在を
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愛の物語
人は大切な誰かを失った時、何を考え
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この作品はいつも側にいるのが
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本作品は岩井俊二が自身の作品以外で
はじめてプロデューサーをつとめる
岩井俊二の強い希望により原案を書き下ろし
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Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 05:46
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学生時代、8ミリ映画を作っていた。だから、この映画の予告編を観た時から気になっていた。―大学映研の話―僕は大学の映研を1ヶ月で辞めた。入ってみたらただの飲み会サークルだったからだ。それにメンバーに可愛い女の子がいなかったのも大きかったかもしれない。
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Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 07:52
» むしろ相田翔子なら大歓迎です [(´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ)]
虹の女神 Rainbow Song 鑑賞 60点(100点満点中)
岩井俊二がプロデュース、脚本は桜井亜美、そして監督が熊澤尚人と、それぞれ独自の情感表現に定評のある3人によって作られた映画。特に熊澤尚人は本作が初の全国ロードショー作品となる。
映像制作の現場で最下級....... [Lire la suite]
Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 08:10
» 映画 「虹の女神」 [ようこそMr.G]
映画 「虹の女神」 を観ました。 [Lire la suite]
Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 09:13
» 虹の女神 Rainbow Song [UkiUkiれいんぼーデイ]
虹なんて、もう何年も見てないなぁ〜。。。
久しぶりの岩井ワールドでした!
今作は、岩井俊二が主宰する企画開発プロジェクト「プレイワークス」の第1弾映画。
全国からシナリオを募集する企画「しな丼」から発展させた作品だそうです。
岩井氏は、今の日本映画界での人材不足を嘆いています。
韓国では監督が脚本も手がける事が当たり前のようになっていますが、日本では10年は遅れている・・・とも。
ちなみに、この作品ってラジオドラマにもなっていたのですね!
主人公の智也には柏原収史、... [Lire la suite]
Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 09:24
» いつまでも見ていたい2人。 [アジアンリミックス]
『虹の女神』(★★★☆☆)
2006年/日本
監督/熊澤尚人
プロデュース/岩井俊二
出演/市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、小日向文世、佐々木蔵之介 他
岩井俊二がプロデュースした『ニライカナイからの手紙』の熊澤尚人... [Lire la suite]
Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 09:33
» 蒼井優 圧巻ダンスで新人賞 [アイドル画像ここにあります!!]
第19回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の各賞が発表され、蒼井優が新人賞に選ばれた。 昭和40年、東北の炭鉱町にフラダンスでミラクルを起こした女性たちの実話を描く「フラガール」(李相日監督)で、輝くような存在感で炭鉱に咲くフラガールを演じた蒼井優が新..... [Lire la suite]
Notifié le le mar. 05 déc. 2006 à 09:56
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「死」を最初に描く事で悲しさや切なさが前面に押し出して来ず、「温かさ」がにじみ出ている、そんな映画だ。
青春映画では...... [Lire la suite]
Notifié le le jeu. 07 déc. 2006 à 21:27
» 感想/虹の女神 Rainbow Song(試写×2) [APRIL FOOLS]
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映画『虹の女神』公式ページ
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Notifié le le jeu. 07 déc. 2006 à 23:19
» 虹の女神 Rainbow Song/市原隼人、上野樹里、蒼井優 [カノンな日々]
ヨカッタぁ、まさか連日こんなにも感動して泣ける映画に出会えるなんて幸せです。しかも邦画のラブストーリーが2本続けて大当りするなんて滅多にないことである意味快挙カモ。ちょっと感受性が高まって泣きやすい精神状態だったともいえるカモ。でもそれもまた真実ですから....... [Lire la suite]
Notifié le le jeu. 07 déc. 2006 à 23:47
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Notifié le le ven. 08 déc. 2006 à 01:54
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Notifié le le ven. 08 déc. 2006 à 06:02
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人間は,思い出があるからこそ生きていける。
悔いがあるから前に進める!
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Notifié le le ven. 08 déc. 2006 à 10:35
» 虹の女神 [BUNPITUノHIBI]
熊澤尚人監督
駆け出しのADでいつも怒られてばかりの智也のもとに、大学時代の友人・あおいが事故で死んだという連絡が入る。恋の相談相手だったあおい。あおいに頼まれて自主制作映画にも出演したことがある。しかし一方のあおいは……という話。
予告編を何回か観て....... [Lire la suite]
Notifié le le sam. 09 déc. 2006 à 00:12
» 終わったのは、私だけだった・・・ [CINECHANの映画感想]
233「虹の女神 Rainbow Song」(日本)
映像製作会社で働く智也。ある日大学時代の友人あおいが飛行機事故によってアメリカで亡くなったことを知る。智也とあおいの出会いは、智也が片思いをしている女の子に近づくため、その友人であるあおいに声をかけたことだった。
結局その恋は成就しなかったが、智也とあおいは友人となり、あおいが監督する「THE END OF THE WORLD」に智也は主演で出演することに。その後二人は他愛のないことから将来のことまで、様々な話をする仲になってい...... [Lire la suite]
Notifié le le sam. 09 déc. 2006 à 00:50
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あんな虹が出るときがあるんだ・・・たまたま二人で見た虹を、今になってもう一度見上げる岸田昔、あの虹を一緒に観たなぁ・・・写メールを送り留守電にメッセージを残す。仕事中・・・駆け出しADで怒られまくり、でも、がんばってる岸田の元に突然の彼女・・・あおいの訃報・・・あの...... [Lire la suite]
Notifié le le sam. 09 déc. 2006 à 08:57
» 映画の記録(203) 虹の女神 [ヒューマン=ブラック・ボックス]
ヒューマン=ブラック・ボックス -映画の記録(203) 虹の女神-主演 上野樹里?
観終わってまず、「この映画はきっと多くの人に受け入れられるのだろうな」と思った。
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Notifié le le sam. 09 déc. 2006 à 09:42
» 虹の女神 Rainbow Song [えいがの感想文]
監督:熊澤尚人
出演:市原隼人
上野樹里
蒼井 優 ほか
またひとつ、素晴らしい作品に出会えてしまった。
この作品、最大の魅力は「リアル」なところなのではないでしょうか。
人物像がとってもリアル。心理描写がとってもリアル。
お話も、誰もが心当たりがありそうな、失ってみて過ぎてみて初めて気付く
愚かな過去についてのこと。
あおいの死によって「戻れない」切なさが、ぎゅっと凝縮されていました。
いつか、あおいが言ってた「オーラないよ〜」という言葉。
... [Lire la suite]
Notifié le le sam. 09 déc. 2006 à 12:17
» 地球最後の日。~「虹の女神ーRainbow Song−」~ [ペパーミントの魔術師]
”のだめ対決”とまで言われてる、 「ただ、君を愛してる」と「虹の女神 Rainbow Song」。 だ~~もう。 どうして男ってのはこうも鈍感でへタレなのよっ。 どっちもどっちだっちゅうの。 でもカッコイイからいいか。 (ノ*゚▽゚)ノ(ノ*゚▽゚)ノ(ノ*゚▽゚)ノ(ノ*゚▽゚)ノ(..... [Lire la suite]
Notifié le le sam. 09 déc. 2006 à 14:27
» 『虹の女神 Rainbow Song』・試写会 [しましまシネマライフ!]
今日は某出版社で当選した 『虹の女神 Rainbow Song』の試写会に行ってきた。 《私のお気に [Lire la suite]
Notifié le le sam. 09 déc. 2006 à 19:55
» 虹の女神 Rainbow Song [★試写会中毒★]
満 足 度:★★★★★★★★
(★×10=満点)
監 督:熊澤尚人
キャスト:市原隼人
上野樹里
蒼井優
酒井若菜
相田翔子、他
■ストーリー■
小さな映像製作会社で働く岸田... [Lire la suite]
Notifié le le dim. 10 déc. 2006 à 22:56
» 虹の女神 [映画・DVD blog]
出演:市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜/空に浮かぶまっすぐな虹。
物語は、この不思議な虹を絡めながら、一人の青年の記憶と共にゆっくりと巡ってゆきます。 [Lire la suite]
Notifié le le mer. 13 déc. 2006 à 14:21
» [ 虹の女神 Rainbow Song ]2人を見守る蒼井優 [アロハ坊主の日がな一日]
[ 虹の女神 Rainbow Song ]@渋谷で鑑賞
監督は[ ニラカナイからの手紙 ]の熊澤尚人で、脚本は
作家の桜井亜美。二人とも本作プロデューサー岩井俊二を
通じて参加することになったようだ。熊澤尚人監督は岩井
俊二監督の[ スワロウテイル ]でプロデューサーとして関
わり、作家桜井は[ PiCNiC ]で映画レビューを書いている。
小さな映像制作会社にようやく就職し、日々苛酷な労働を
強いられている岸田智也(市原隼人)に、友人であり会社の
同僚でもあった佐藤あおい(... [Lire la suite]
Notifié le le mer. 13 déc. 2006 à 22:38
» 虹の女神 Rainbow Song [欧風]
先週も映画ハシゴ観したんですが、28日から公開の映画も結構観たいのが多いんですよね~。そんなに立て続けに公開しなくてもいいじゃんって思う訳ですけれども。私は邦画の方が好きなので、それだけ最近は邦画が多いって事か。今回は一番近いイオン下田TOHOシネタウン1館で済ませましたよ。 [Lire la suite]
Notifié le le mar. 19 déc. 2006 à 20:52
» 虹の女神 Rainbow Song [とにかく、映画好きなもので。]
映像製作会社で働く岸田智也(市原隼人)は日々、多忙の日々を送っていた。そこに一本の電話が舞い込む。かつての大学時代の友人、あおい(上野樹里)が飛行機事故で亡くなったというのだ。
智也は、かつての友人の死に戸惑い、自分の立ち位置を決められな....... [Lire la suite]
Notifié le le dim. 24 déc. 2006 à 17:59
» 虹の女神 [週末映画!]
期待値:79% 岩井俊二テイストたっぷりの恋愛映画。 韓国ブームの影響なのか(?)、また悲劇の物語 [Lire la suite]
Notifié le le sam. 06 janv. 2007 à 00:33
» 虹の女神 [週末映画!]
期待値:79% 岩井俊二テイストたっぷりの恋愛映画。 韓国ブームの影響なのか(?)、また悲劇の物語 [Lire la suite]
Notifié le le sam. 06 janv. 2007 à 00:35
Commentaires
>はるさん
コメントありがとうございました。
こういう作品に出会うために多くの映画を観ているといっていいような作品です。
熊澤尚人監督には、これからもこのような作品をたくさん作ってもらうことを期待します。
Rédigé par: クリシェ | le ven. 15 déc. 2006 à 07:21
こんにちは。大絶賛ですね。間に合ってよかったですね。
僕もこの映画は大好きです。まちがいなく今年を代表する映画であると共に、上野樹里の現時点での最高傑作、ベストプレイでしょう。
あまりヒットしなかったのが残念です。
Rédigé par: はる | le jeu. 14 déc. 2006 à 12:52
>八ちゃんさん
コメントありがとうございました。
4回もご覧になれてうらやましいです。(^^;
DVDになったら見なおしたいですが、やはりこういう作品はスクリーンで、それも広いところで観たいものです。
Rédigé par: クリシェ | le ven. 08 déc. 2006 à 05:47
こんばんはTBありがとうございます。
自分が気に入った作品を高く評価しているブログに出会うと、うきうきしてきます。
これほどまでにのめりこんだ邦画など、これまで泣く、自分でもびっくりしているくらいです。
上野樹里も、過去のどの作品より(同時期の幸福のスイッチよりも)輝いて見えました。
口に出して気持ちを伝えられない切ない心を見事にスクリーンごしに伝わってきたようで…
もう1回見たいくらいです…笑
Rédigé par: 八ちゃん | le jeu. 07 déc. 2006 à 21:34