長い散歩
傑作『るにん』に続く奥田瑛二の新作ということで期待はしていた反面、大きな賞を受賞したことがことさらに取りあげられていたのでやや不安もありました。
しかしながらいざふたを開けてみると、その杞憂もなかったばかりか、今年観た作品の中でももっとも感銘を受けた作品の一つでした。
埋れた傑作『キッドナップブルース』を超える作品がいよいよ登場したという感です。
ただし、スチール写真家の浅井慎平がメガフォンを取り、若きタモリが主演した四半世紀前の異色作は、あくまでも映像詩に徹しており、本作とはそうとう狙いが異なります。
また、生と性のうねりを叙事詩風に描いた『るにん』と比較しても、かなり傾向が変っています。
メッセージ性が強いばかりか、幼児虐待問題など昨今社会を騒がせたかわいそうな事件を連想させるような時事性の強い作品でした。
このようなテーマであるため、ややもすれば説教臭く感じられそうなところですが、あまりそういうところが感じられないのが傑作の傑作たるゆえんでしょう。
主人公は定年退職をした初老の男という設定ですが、勤め人時代は家庭を顧みない男で、家族からも蔑視されてきた男という設定ですが、このあたりをあまり強調せずそれとなく流したところがうまい。
子供とともに旅するロードムービーはいままでも無数に作られてきましたが、旅で出会った人たちの交流などの要素はきわめて薄く、旅をともにすることになった若者のエピソードだけに集中させている点が異色といえば異色です。
ロードムービーの定跡とは異なり、旅が終って男も少女も特になにも変るものもなく、旅に終始していたというのも特徴です。彼らの旅は、あくまでも巡礼のようなものなのでしょう。
こうなると奥田瑛二の次回作『風の外側』に対する期待がいやがおうにも高まります。
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『モントリオール映画祭でグランプリを受賞』
私の場合こういう冠がついちゃう映画は一歩引いちゃうとこあるんですけど、この映画は予告編を観ていてスゴク観たかったのでした。緒形拳さんの熱演もありますけど、やっぱり題材の幼児虐待ですね。昨今の社会問題を当然意識し....... [Lire la suite]
Notifié le le ven. 05 janv. 2007 à 13:00
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おーい君 おーい天使 おーい青い空 [Lire la suite]
Notifié le le sam. 13 janv. 2007 à 19:45
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「長い散歩」 監督 奥田瑛二安田松太郎は高校の校長を定年退職した厳格な教育者だが、家庭の和をうまく築けない男だった。妻をアルコール依存症で亡くし、一人娘から憎しみをかっている。松太郎が娘に家を明け渡し、引越したアパートの隣室に母親と二人で暮らしている5...... [Lire la suite]
Notifié le le sam. 13 janv. 2007 à 21:34
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人生の悔いを背負った男、松太郎
天使の羽根を背負った 傷ついた少女
男は少女を救い出し、一緒に旅に出た
しかし、社会はそれを誘拐と呼んだ
人生は長い散歩。
愛がなければ歩けない。
... [Lire la suite]
Notifié le le lun. 15 janv. 2007 à 20:23
» 長い散歩 [しぇんて的風来坊ブログ]
奥田瑛二さんの監督の力量は、「るにん」であそこまで松阪慶子さんを引き出すのか凄いと思っていたが、この映画で一般的にも知られるのだろうか。緒形拳さんに加え子役のセレクト。容赦ない設定に選び抜いたロケーション。
昨年、現実的にも余りにもクローズアップされたと問題はいえ、恐らくまだまだ人間の営みがある限り、何らかの形で残るかもしれないこの悲劇。変に宗教とファンタジー(途中はそんな雰囲気もあり)で解決せずに、リアルに戻したところがこの映画では寧ろ突き刺さった、ずしっと。
公式サイト
長い散歩@... [Lire la suite]
Notifié le le jeu. 18 janv. 2007 à 03:17
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