酒井家のしあわせ
前半はごくふつうのホームドラマのような展開です。
小さな地方都市に暮す4人暮しの、どこにでもある小市民。とはいっても、母親は先夫を長男ともども事故で亡くしており、また再婚した父親は少年期に両親を相次いで失っています。
普通の家庭とやや趣が異なるのは、両親ともにこういった悲しい経験を共有していることと、上の男の子は先夫の子であるため、現在の父親とはややうまくいっていないことくらいでしょうか。
しかし父親は、同僚と同性愛になったことを理由に突如出奔してしまいます。
……ここまでは予告編でも明かされていましたが、このあと話はまったく予想外の展開を遂げることになります。
そしてまさか、これほど心を揺り動かされる重い作品とは想像だにしませんでした。……
この作品は、この父親が持つ死生観に共鳴できるか否かによって、おそらく評価は二分されることになるでしょう。
おそらく大多数の人たちには受入れがたいものでしょう。はた目にはやや無理があることも事実です。この男性と同じようなつらい経験をしてきた人にとっても、この男性が取った行動はかならずしも納得できるものではないかもしれません。また仮にそうだとしても、彼が取った行動は必ずしも正しい行為だったとはいえないかもしれません。
しかしながら、自分はこの父親に非常に共感を覚えました。自分自身は幼くして両親を亡くした経験をしていなくとも。
そしてそれとともに、自分が彼と同じ立場に立たされても、このような行動が取れるかといわれれば否といわざるをえないでしょう。
さきほど"重い作品"と書きましたが、暗い淀んだトーンにならなかったのはひとえにユースケ・サンタマリアのキャラクターに負うところが大です。
そしてなによりも初監督で、しかも若干29歳でありながらこれだけの死生観を描ききることができた呉美保の手腕には舌を巻きました。
唐突ですが、イランのモフセン・マフマルバフの長女サミラ・マフマルバフが『りんご』で衝撃的なデビューを飾った時のことを思い出しました。
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Notifié le le dim. 28 janv. 2007 à 03:49
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映画 「酒井家のしあわせ」 を観ました。 [Lire la suite]
Notifié le le dim. 28 janv. 2007 à 04:27
» 酒井家のしあわせ [とりあえず、コメントです]
最後には“やられた”と思ってしまいました(^^ゞ
酒井家はお父さんとお母さん、中学生の息子・次雄、4歳の妹の4人家族。
お母さんは前の夫を亡くした後、今のお父さんと運命的な出会いをして
次雄を連れて結婚した。
妹は今のお父さんとの間に出来た子だ。
ちょっと複雑な家族だけど、割と仲良くやっている。
そんなある日、お父さんが突然、荷物をまとめて家を出て行った。
他に好きな人が出来たと言うのだ。母曰く、その相手はなんと男らしい。
しかし、お父さんは家族に大きな秘密を隠していた…
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Notifié le le dim. 28 janv. 2007 à 07:40
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Notifié le le dim. 28 janv. 2007 à 08:22
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Notifié le le dim. 28 janv. 2007 à 10:27
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... [Lire la suite]
Notifié le le dim. 28 janv. 2007 à 18:56
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